初孫が誕生する際に、何かプレゼントをしたいと考えていた時に出会ったのが、このベビーシューズでした。はたしてうまく作れるのか心配でしたが、なんとかぎこちない手で編んでプレゼントすることができました。出来上がったシューズを見た時に、なんと小さい・・・と思ったのですが、実際履かせてみると、思いの外ブカブカでした。それほど、生まれたばかりの赤ちゃんって小さい生き物なんだと実感させられました。
それ以来、周りで赤ちゃんが誕生するとシューズのプレゼントにハマっていきました。拙い出来であっても、手作りで、その子だけの特別なシューズ、ということで、ママたちには喜ばれました。そのシューズには、生まれた赤ちゃんが幸せになって欲しい気持ちと、いつか子どもが大きくなった時にシューズを見て、こんなに小さかったのだということが実感できればという思いがありました。
しかし、世の中にはいくら子供を欲しいと望んでも、子どもが授からないご夫婦がいます。当時、私の職場にも子どもが出来なくて悩んでいる職員がいました。周りで次から次へと結婚し、出産していく女子職員がいる中で、とても辛かったと思います。私もなんとか彼女にベビーシューズをプレゼントしたいと思っていた時に、辞めていく事になりました。
そこで考えたのが、ベビーシューズの「予約券」でした。この予約券は期限がないのでいつでも使えます。また、効力もありますので、赤ちゃんが出来たらすぐ連絡してくださいと願いを込めて渡しました。
それから数年後、うれしい電話がありました。本当にできたのです、赤ちゃんが。
それ以来、幸せ運ぶベビーシューズと勝手に名付けました。自分でも気に入ってます。(Y/Y)